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吉岡 凜

栄で”あてる”


こんにちは。芸術専門学群2年の吉岡凜です。

環境デザイン志望である私は今回、最近ハマっているまちの歩き方「山あて」を紹介しようと思います。


山あてとは「地域の良好な景観要素の典型例である山を内部景観に取込むため、それを正面に眺められるような線形を採用すること。」をさします。


なので、「山あてを探す=道路の軸線上に山を望む眺め場を探す」と認識してもらえれば大丈夫です!なんとなく山あてとはなんぞやを説明したところで私が実際に栄を歩く中で見つけた山あて、眺め場をお伝えします。


栄はつくばセンターからバスで20分。のどかな田園風景が広がる場所です。

風にそよぐ稲越しの筑波山。のどかですねー。筑波山は古くから「西の富士、東の筑波」と称されてきました。男体山と女体山の2つの峰からなる特徴的なとんがりは遠目からでも一目瞭然の姿をしていますね。スパーンと視界が広がっていてとても気持ちがいいのですが、こちらの写真は山あてにはなっていませんね...田んぼ沿いは山にあたる道が見つけられませんでした。開放的すぎても山にあたらないんですよね…意外と山あては難しい...奥が深いです!


山あてを求めて田んぼ沿いから住宅街の方へと入りしばらく歩いていると、ようやく見つけることができました!これは完璧にあたっています!!栄は一軒家が多く奥行き方向に見晴らしがいいので住宅街からも山を望むことができました。

こちら、どこか懐かしいような地元の人の生活が感じられる眺め場ではないでしょうか。撮影時にはちょうど下校時の子供達の姿が。住宅街に賑やかな声が響いていました。そんな子供達を穏やかに見守っているかのような筑波山の姿ですね。アスファルトを突き破り道の真ん中に鎮座している雑草もなんとも言えないアクセントになっています 笑


続いても住宅街からの一枚ですが先ほどよりも道路周辺が開放的で空の広がりが感じられます。



先ほどはズームで、こちらは等倍で撮影したのでよりリアルな筑波山との距離感を味わうことができます。道路脇の電線が山へと続いているかのようにも見えますね。個人的には電柱は不恰好で景観を損ねるものと−な印象を持っていましたが、この眺め場を見ると逆に電柱の存在が視線を誘導するポイントとして効いているように感じました。画面が引き締まっているとも言えるような。みなさんはどう思いますかね?


続いて少し系統が異なりますが、見つけた瞬間に一番テンションが上がった一枚を紹介します!草が生い茂る畑越しの山あて。栄は田んぼだけではなく畑も多く見かけました。ビニールハウスの中では何が育てられているのか気になりますね。


こちら、山あてかと言われると少し怪しいですが変わり種として載せてみました。手前と奥の木々が偶然にも筑波山へと伸びる消失線に重なり山へと視点を誘う効果を果たしています。道が続いているわけではありませんが中央に軸線が感じられる視点場と言えるのではないでしょうか。先ほどの電線よりも存在感が強いのでより中央に視点が吸い寄せられます。




最後に番外編をお届けします。


・・・ヤギあて??と思いきやよーく見て下さい!ヤギ越しに筑波山が当たっています!こちらは土浦市との境を流れる桜川沿いの土手で撮影しました。まさかこんなところにヤギがいるなんて、いやーびっくりしました。雑草駆除のためでしょうか?土手沿いに4-5匹のヤギが飼われていました。その中でもこの子は「俺の食べっぷりを見ろーーー」と言わんばかりの至近距離でモシャモシャ雑草を食べていました笑 草を引きちぎる音が聞こえてくるくらい近くでヤギをみたのは初めてかもしれません。雑草に夢中でカメラ目線はもらえませんでしたが、毛並みの白が緑に映える一枚を収めることができました。


今回、栄で山あてを求めまちを歩くことで自転車や車では通り過ぎてしまうような視点場を発見することができました!やっぱり歩くことってワクワクしますねー今後この勢いで栄だけでなく他のR8地域でも山あてを行いたいとも思ったり。「めざせ!R8山あて制覇!」ですね。ぜひみなさんも山あての沼にハマっってみてはいかがでしょうか?


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