こんにちは。芸術専門学群2年の金田一心です。
今回僕はR8と呼ばれるつくば市周辺市街地の中の北条に訪れたので紹介させていただきたいと思います。僕は車を持っていないので、どこに行くにしても自転車で向かうことがほとんどです。なので今回も自転車で北条まで8kmの旅をしてきました。
最近猛暑が続く中、この日は猛暑も猛暑36度で朝から「本当に今日行かなきゃなのか」と自問自答し、渋々外に出た頃にはもう昼の12時でした。やっぱり止めようかなとエアコンが効いている部屋に戻ろうとする自分の足をペダルにかけ北条に向かいました。
僕は大学の西側に住んでいるため、北条に向かうにはまず大学を横切り東大通りに出る必要がありました。東大通りを一の矢の辺りまで真っ直ぐいく時点ではまだ日陰も多く、涼しくはないけれど耐えられる暑さではありました。しかし、道の両端に生えた木の根によって道がガタガタで、自転車には優しくない道でここでかなり疲労してしまいました。
一の矢の辺りから大通りから小道に入ると、日陰はなく太陽に常にさらされた状態でここから6kmほどですがかなり不安になってました。
しかし小道を進んでいき大きな坂を下っていくと、そこに見えたのは「これぞ夏の風景!」と言わざるを得ない、永遠と真っ直ぐに続いてそうな道と開けた田園風景が広がっていました。晴れた空も相まってサマーウォーズを感じさせるようなランドスケープはコンクリートジャングル育ちの僕でもどこかノスタルジーを覚えて少し感動してましいました。日曜日だからなのか周囲には誰もいなく、ここ一体を独り占めしているかのような感覚を味わえました。坂を下る時は暑さも忘れ開放感に浸れます。
この道を突き当たりまで進み川を渡ると見えてきたのはまたもやまっすぐな道。これが巷で噂のりんりんロードかとすぐ分かるような整備されたいかにも自転車のための道です。
ここからの話は僕の趣味になってしまうのですが、世間的には問題でありマイナスなイメージの方が強いかもしれませんが、廃屋や廃墟が醸し出す独特の雰囲気が大好きで見つけたら撮ってしまいます。りんりんロードを進んでいるとほとんどが田園ではありますが、緑の中にポツポツと廃屋が見られて廃屋好き的にはずっと楽しめました。
その中でも特に気になった2つについて紹介したいと思います。未だに北条のことを一切話せてないのはすいません。もう廃屋旅なっちゃってますね。今回は道のり編ということで次回で街の魅力を書かせていただきます。
話は戻ってまず一つ目の写真の廃屋についてだが、何が良いかと言うとなんと言ってもこの田園とグラフィティのギャップです。のどかな田園風景の中に、うるさいグラフィティがあることでより両者の良さが目立って異様な雰囲気になります。もちろんグラフィティは無断でやる分には悪いことですが、デザインとしてどこかカッコいいものとして見てしまいます。僕の描く作品の中でも度々登場させているくらいです。やはり僕としてはグラフィティが描いてある廃屋の方が好みです。
二つ目の写真は一つ目とは違った理由で選考させたいただきました。この廃屋からはストーリー性が感じられます。明らかに他の家から離れたところにポツンとあり、少し変わった人が住んでいた、もしくは何かの物置に使われていたのではないかと車があることからもうかがえます。周りは植物も生い茂り大量の大きな蜘蛛の巣があり、長い間人が踏み入っていない空間がりんりんロードの真横にあるというギャップにも惹かれます。そろそろ本当に廃屋に来ただけの人になるのでこの辺りでやめましょう。
りんりんロードを真っ直ぐ進んでいると何個かトンネルを通ることがありますが、トンネル毎に絵が描かれていました。おそらく近辺の小学生の作品と思われるものですが中でも、北条に入ったところで見た手形だけで描かれたものが、夜見たら怖いだろうと思いつつ、カラフルで魅力的でした。小学生の作品かと思っていましたが、振り返ってよく見ると大きな手形も見られ、街のみんなで作ったのではないかと思います。筑波山も手形だけで描かれていて、穴場観光スポットとしてもおすすめです。こうした様々な面白いものを見てたら、あっという間に街のようなものが見えてきました。
りんりんロードを少し外れて街の中心部に向かっていると、古き良き家が水路に沿って並んでいました。少し立ち入っただけで北条という町が醸し出す古き良い雰囲気を感じました。これからこの町を練り歩くと思うとワクワクしてきました。水路を辿っていると昔ながらの堰が見られ、つくば市の中心から少し外れただけでこうした古くからのものを見ることができるとは。上にあるものを回して手動で開けるのでしょうか。北条の全体に水路があり、家に入るのにまず橋を渡ってから入るようにできている家が見られました。そんな住宅街を通り抜けるとふれあいロードという看板が見えてきました。
今回は道のり編ということでここあたりで一旦終わらせていただいて、次回北条の町を練り歩いてみつけたランドスケープを紹介させていただきたいと思います。自転車で行くのは少々疲れましたが道中も楽しめるのでおすすめです!!
ではまた次回!
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