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北条まちあるき後編・歩いて見つけた地産地消プロダクト

こんにちは。芸術専門学群3年の近藤彩加です。今回私は江戸時代につくば道の起点となり商業地として栄えた北条地区をまちあるきしてその魅力を調査してきました。この記事は北条まちあるきの後編部分を紹介しています。後半最初に向かったのがつくばワイナリー直売所です。つくばワイナリーでは筑波山のふもとで収穫されたぶどうを使ったワインを製造しています。果実味やボディ、渋み・酸味などが異なるワインを何種類も作っています。ぶどうの収穫時期を伺うと8月のお盆休みのあたりだとおっしゃっていました。ぶどうの様子を観察するともうすでに小さなぶどうの実がなっているように見えました。私は情報・プロダクトデザインを専攻しているのですがプロダクトデザインの観点から地産地消を実現しているこのワインのプロダクトはとても優れていると思いました。地産地消は地域内で経済を循環させるための仕組みとして機能するため地域経済の活性化に繋がります。また地産地消が進めば食物の輸送距離が短くなるため環境への負荷を軽減できるという点でも優れているといえます。


次に見つけたのは釜揚げうどん店あおやまです。こちらのお店はつくば道の近くにありました。うどん屋さんは数多くありますがこの店の珍しいところは釜揚げうどんの専門店であるというところです。「あおやま」は関西で長きにわたって釜揚げうどんの普及に努めた名店の「一忠」で修業した青山晃正さんが構えたお店です。関東でも師匠のうどんを広めたい、釜揚げうどんをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから奥様の実家に近い北条で釜揚げうどん店あおやまを始めたそうです。店構えはとてもきれいで取材時には地元の人が何人かお店に入っていく様子が見受けられました。


次に見つけたのは釜揚げうどん店あおやまの近くに店を構えるカフェポステンです。一見すると絵本に出てきそうな可愛らしいお家のようにも見えましたが、よくよく見るとカフェポステンと書かれた小さな看板がありました。カフェポステンは元郵便局舎の古民家カフェです。大正時代の郵便局、旧常陸北条郵便局を改装して誕生しました。ポステンとはスウェーデン語で郵便局を意味する言葉でかわいい郵便受けがお店の正面でお客様を出迎えています。自家焙煎豆のコーヒー、その他ドリンク、地元の食材を使ったランチ、ケーキを楽しむことが出来ます。店主はブラジルのコーヒー会社での研修経験もあるため本格的なコーヒーを飲むことが出来ます。


次に向かったのは八坂神社です。こちらも釜揚げうどん店あおやまやカフェポステンの近くに位置していました。八坂神社は北条の町の氏神です。氏神とはその土地に生まれた者を守る神でありつまりは八坂神社が北条の町の人々を守っているとも言えます。八坂神社にも五輪塔がありこの五輪塔には経筒が納められています。経筒とは経典を経塚に納めるための容器でその中にあった文言からこの神社が天文6年の造立と判明しています。茨城県内で造立年時が知られる2番目のものとなっています。神聖な雰囲気が漂っているにもかかわらず地域にはよくなじんでいてとても不思議な感じがしました。


まちあるきの最後に向かったのはイリアイテンポです。イリアイテンポは築100年ほどの古民家をたまり場・地域物産品販売・ワーキングスペースとして活用したものです。取材時にも地域の方々が集まって講演会を開いていました。また地域のお米である北条米が売ってあったり竹で作った自転車置き場などとてもユニークなものが置いてあったりしました。中に入るとすぐに受付のお姉さんが優しく対応してくれてイリアイテンポがチャレンジショップをやっていることや地域の交流の場になっていることを教えてくれました。とてもやさしくゆったりとした空気が流れていて落ち着く空間になっていました。

今回北条をめぐってみて小さな地域の中にたくさんの魅力がつまっていると感じました。また小道が多いため自転車に乗ったり歩いたりしてめぐるのにぴったりな土地であると思いました。皆さんもぜひ魅力あふれる北条の町を自転車や徒歩で探検してみてください。



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