こんにちは、筑波大学芸術専門学群3年の護ことみです。
今回はつくば市上郷の和菓子屋さんをご紹介したいと思います。
私が訪れたお店は、小貝川の近くに位置する『御菓子司梅月』。
外観はこちら。大きな看板が特徴的です。
看板には「すいか羊羹」、「かすていら」の文字が大きく書かれています。
すいかの羊羹?今まで聞いたことがありません。どんな羊羹なのでしょう?これはぜひ自分の舌で確かめたい!胸を高鳴らせながら店内へ。
扉を開けるとどこか懐かしい雰囲気が漂い、昔ながらの和菓子屋さんならではの風情が感じられます。ショーケースには看板にあった羊羹やカステラ、どら焼きが並んでいます。どれも美味しそう…!
中でも人気なのが羊羹。普通の羊羹だけでなく、すいか羊羹、酒粕羊羹、醤油羊羹、味噌羊羹といった珍しいものも。醤油と味噌はつくば市谷田部のものを使用しているんだとか。
さてさて、気になっていた「すいか羊羹」について、店員さんに尋ねてみました。
真っ赤なパッケージが目を引く「すいか羊羹」(1080円)。
茨城県特産のすいかの果肉をジャム状にし、丁寧に餡子に練り込んでいるとのこと。
すいかの水分を飛ばしてから、じっくり煮詰めてジャムにします。すると、すいかの甘みがギュッと濃縮されて、普段食べているすいかの味とは少し違った味になるそうです。すいかと言うと夏のイメージですが、夏に一年分のすいかを仕入れて一気にジャムを作り、冷凍しているので、一年中食べることができるんです。
また、羊羹を含めて店頭に並ぶお菓子は、お店の裏にある厨房で手作りされているんだそう。
すいか羊羹には普通の餡子と白餡の二種類がありましたが、今回は普通の餡の方をお土産に一本購入。なんと、こちらの羊羹は第21回全国菓子博覧会有功金賞を受賞したそうです。店内に大きな賞状が飾ってありました。これは期待で胸が膨らみます!
さあ、さっそく取り出してみると、つやつやの羊羹が登場!少し赤味がかった色をしています。とっても美味しそう。
見た目は普通の羊羹のようですが、果たしてすいかの味はするのでしょうか?
ワクワクしながら一口。
すぐに爽やかな甘みが口いっぱいに広がります。
硬さがしっかりしていて食べ応えがありながら、水羊羹のようなみずみずしさもあって。…おいしい!!思わず頬が緩みます。
また、羊羹のねっとりとした感じはあまりなく、さっぱりとしていて食べやすい。これは手がとまりません...早くも食べ切ってしまう予感。
肝心のすいかを探しながら食べていると、小豆の中にほんのりとすいかの風味を発見!深みのある甘さがクセになります。確かに、普段食べているシャリシャリしたスイカとはまた違うお味。すいかがこんなに上品な羊羹に生まれ変わるなんて!「梅月」さんのアイデアに脱帽です…。
つくばのお土産にぴったりな「すいか羊羹」。
丁寧に作り上げられた逸品を求めて、「梅月」を訪れてみてはいかがでしょうか。
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