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執筆者の写真fujitalab. des.

日輪寺 四国八十八箇所巡り

こんにちは、筑波大学人文学類3年の杉山常盤です。

新年が明けたばかりの清々しい時期に合いそうな、少し面白いお寺を見つけました。

栄地区の日輪寺というお寺で、栄のファミリーマートの交差点を東に曲がり、パン屋さん蔵日和のある道を進んで2本目の小道を右折したところにあります。かつては小田氏の祈願寺、法泉寺(土浦市大岩田)の末寺として小田に創建され、小田城の出城として金田に移転したため、二重の堀があったと伝えられているそうです。

写真の建物もとても落ち着いていい雰囲気なのですが、このお寺の興味深いところは、四国八十八箇所巡りができるところです!

筑波なのに四国八十八箇所巡り?と思った方もいるかもしれませんが、下の写真のような小さなお堂がたくさん建っていて、お寺の中でお遍路で回る八十八箇所のスポットを再現しています。

上の写真はお寺の境内に建てられていたいくつかを撮ったものなのですが、実はお寺の周りにぐるっと土塁が巡っていて、下のイメージ図のようにこのお堂でお寺は囲われています。この土塁はおそらく、出城であった時の堀の名残ではないかと考えられます。

土塁のうえにあるお堂は、境内にいても木々の間から見ることができます。堀の上に行って直接見るのは木々が茂っていて少し危ないのと、立ち入り禁止の看板もありましたので、じっくりお堂を見てみたい方は境内の平地ににいくつか建っているものを見てみてください。

京都の伏見稲荷神社の鳥居ではないですが、ここまで社に囲われていると非日常的な雰囲気があります。

また、各お堂は四国八十八箇所巡りの何番のお寺に当たるのかという札がついている他、奉納した人の和歌、祠内に奉られている像が入っていて、ひとつひとつ違いがあります。

四国八十八箇所巡りは、八十八箇所の霊場を巡ることで、煩悩を失くしたり穏やかな気持ちになるために行われるそうです。

栄の昔の人々は、こういうお寺でお堂に囲まれながら、四国八十八箇所巡りの気持ちで考え事をしたりリフレッシュしたりしていたのかもしれませんね。

ちなみに、取材に伺ったのは昨年で境内の銀杏がとてもきれいでした。

新年が明けたばかりですが、早速煩悩でいっぱいになってしまった!というような方がいらっしゃったら、ぜひ気分転換に出掛けてみてはと思います。

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