“つくばを知るきっかけ”となる地域を目指して
高見原周辺市街地活性化協議会(高見原ふれあい会)発起人会の皆様に聞く
聞き手 勝山祐衣 ・ 構成 嶋田珠々
高見原市街地はつくば市の南東に位置し、牛久市に隣接する地域である。昭和50年から60年代に東京のベッドタウンとしての開発が行われ、様々な職業や技能・情報などを持つ人が居住するようになり、栄えていた。しかし近年、進学や就職で地域を離れた子ども世代が戻ってくることは少なく、空き家が増加傾向にある。それに伴って、協議会メンバーも不足事態に陥っている。そのような中、生まれ育った高見原で協議会の代表としてご活躍されている鈴木さんをはじめ、青年部の皆さんに協議会の現状や今後の展望等を伺った。
―活動を通して特に大変だったこと、困ったことはありますか?―
四丁目青年部は町内会のイベント支援を目的に2年前に設立されたが、まず、「青年部」
の高齢化ですね。「青年部」とは呼んでいますが、青年じゃないです(笑)もちろん前述にもあるように、世代が変わり、子ども世代が戻ってくることが少なく、地域全体の高齢化が進んでいることも理由の一つですが、新しく入居される方が町内会に入会しないのは、地域のつながりは大切なはずなのに、関わりを持つことが面倒だと思う人が増えてきていることも影響している気がします。
-高齢化や協議会の人員不足が大きな課題なのですね。
―ではその大きな課題が残る中で、ネットワークが強いまちづくりや結びつきを強くするためには何が必要だとお考えですか?―
高見原は1丁目から5丁目までありそれぞれの区会に分かれているのですが、まずはその各区会がまとまって高見原全体のつながりを強めることが大切だと考えています。各区会それぞれに特色があって、今はまだ区会間の交流が少ないので、その目標を達成してから、他のR8地域と交流していきたいですね。
―今後の展望として思い描いている活動はありますか?―
将来的には、高見原、茎崎地区以外にも牛久などから来た人々がつくばR8を知るきっかけとなる活動を目指したいと思っています。そのためには前述したように、全体が一つに
まとまること、まずは高見原方々が協議会の知名度をあげることが必要になると思います。
まだ、協議会も設立できてないし(笑)
- 妄想アイデアを伺ったところ、思い描くたくさんの活動を資料としてまとめてくださって、協議会の皆様の地域活性化に対する思いを強く感じることができました。
―目標に向かって活動するにあたって、不安はありますか?―
補助金がなくなった後の資金調達はどうするのかと言う課題があります。今年度で実績を作らなくてはと思いますが、コロナ禍による制限が多いですね。生活様式の変化によって外に出なくなり、活動が途切れてしまうのではないかという不安もありますね。今後は「継続できる活動」について深く考える必要があるのではないでしょうか。
―最後に大学生に期待することは何かありますか?―
活動するメンバーが増えることを望んでいるので、仲間として参加して欲しいですね。若い人がいてくれるだけで嬉しいですが、若い人の意見が欲しいので、積極的に発言してもらえたら良いと思います。
また、地域活性化の活動について大学生を含む20代にポップに伝わってほしいとも思います。堅苦しい感じではなく、とっつきやすい感じで!
聞き手の感想:
協議会の皆様が『高見原の未来』について深く考えていらっしゃる様子がとても印象的でした。若い世代の協議会活動への参加や子ども会の活動が減っていることを知り、微力ながら私たち大学生ができることを考え、実行したいと思いました。