小田地域まちづくり振興会の安定性
小田地域まちづくり振興会の鈴木真人さんとのインタビュー
聞き手・構成 ハンセンマックス
小田には何世代にもわたって受け継がれてきた住民の間の連帯感がある。そして、地域活性化に積極的に参加する若い人たちが他の地域に比べると多く、手作り花火大会や芝桜プロジェクト、廃校になった小学校(小田小学校)の利活用事業もおこなっている。わたしは、筑波大学生として、地域活性化を支援するために小田小学校に訪れた。そこで、小田地域まちづくり振興会の主要メンバーの一人である鈴木さんにインタビューを行った。鈴木さんは小田で生まれた方である。鈴木さんの経験から学ぶことがたくさんあると思って、小田の地域活性化と芝桜プロジェクトについての質問を伺った。
―小田山を芝桜でキレイに飾ろうプロジェクトをなぜやろうと思ったのですか?―
主な理由は場所をきれいにするためからでした。小田山の入口となる前山が害獣被害で荒れ果ていてたから、芝桜を植えることにより山の入り口がより美しくなると思いました。芝桜以外の候補がありましたが、芝桜は管理やすいこと、景観もよくなるため芝桜を選びました。現在も芝桜は地域住民が主体となり管理しています。
自分の空いている時間をつかい自由に参加をしてほしいです。
―外国人が小田山の芝桜に興味を持ってもらう観光スポットになるためはどうしたらいいか考えたことありますか?―
地域に外国人も住んでますので、外国の方にどうやってイベント
の情報を伝えるか考えました。情報が外国の方にも広がるため、シ
バザクラプロジェクトの英語記事もあります。(ジャパンタイムズ
の「citizen revitalization projects take root in Tsukuba district」、
シバザクラプロジェクトを通して小田の地域活性化の紹介ややり方を
具体的に説明しています、日本語から翻訳された英語の記事。)
外国人のため、このような英語の情報や記事などを作りたいです。
そして、インタネット及びフェースブックで情報を発信します。
ーコンペの芝桜のプランや経験を振り返って今どう思いますか?ー
芝桜は R8 地域コンペに関わっているプロジェクトです。まず、芝桜で使用した防草シートの料金がとても高く、苗が多く植えられなかったことです。そして、芝桜の草取りなどの維持管理がとても大変で、年間を通して住民主体で管理をおこなっています。振興会は小田地区の若い世代が中心となり集まった団体で、幅広い事業をおこなってい
ます。
そして困ったことは、町おこしを行う上で、地域の同意形成がむずかしいことです。9割が同意したとしても、一部同意がえられなかったなどと難しいことがありましたが、時間をかけ説明を行っていけば、賛同がえられるとおもいました。
ーコミュニティプラザ、小田小学校を利活用したのですか?ー
街づくり勉強会からでた小田地域のアイディアです。廃校になった小田小学校を地域のハブになればという意見がおおくありました。そして、小田小交流プラザとして生まれ変わり新たなスタートをきりました。地域の住民、県外の人、学生、山を登る人、みんながあつまる交流プラザです。小田小交流プラザは小学校の玄関ラウンジ、家庭科室、生活科室、中庭、運動場を活用しています。将来には、学校の他の教室を利用し地域が潤う様々な利活用をしていきたいと考えています。
ー今後の活動予定はありますか?ー
イベント企画が特異なメンバーが集まる振興会は、強みを生かしイベントをおおく行っていきたいと思っています。その一つは今年に行った手持ち花火をつくる企画です。去年、コロナの影響でたくさんの花火大会が中止になりましたからこそ、来年も引き続きやりたいです。
ーインタビューを終えてー
今回、小田地域まちづくり振興会の鈴木さんとインタビューをして、小田小学校と振興会の素晴らしさをよく感じました。振興会の安定性には特に感心しました。写真で示しているように、小田小学校に関わっている方々を「小田小交流プラザサポーター」と呼び、一人一人がどういうふうに関わりたいかなど、役割がはっきりしています。サポーターがそれぞれ、自分で興味があるところに参加できます。訪れた他の地域では、このような詳細なシステム
はありませんでした。まだまだ新しいシステムなので試行錯誤していますと、振興会は言っていますが、これが安定の理由のひとつではないかと私は考えています。